10月23日(日)
「被害者支援」「加害者支援」について語り合う
無事開催させていただきました。
現地の方、オンラインの方、合わせて30名以上の方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
大屋さんからは、被害者支援の現状について、支援制度についての詳しいご説明をいただきました。
犯罪件数が減ってきているとはいえ、例えば新潟で毎日20件くらいの様々な犯罪が発生していること、
1件1件に被害者の方があり、その方のご家族がいる。その時だけでなく、長い年月、二次三次被害も含めて苦しみを抱き続けてしまうこともあること。
犯罪の被害も加害も、誰にも身近なリスクであり、自分が二次三次の加害者にならないよう、SNSの使い方や報道との向き合い方も、考えさせられました。
桑原さん、そして江口さんは刑務所の中で受刑者の方々とお話する機会や、プログラムを行う機会もり、
そんな「中の話」も、可能な範囲でお話しいただきました。
加害者の家族が事件後自死を遂げてしまった一件。
加害者側の家庭環境や、学校・地域の環境の中で、孤立から救い上げることができれば防げたかもしれない一件。
割合がとても多い再犯を防ぐためには、どんな支援が必要なのか。
教誨師である桑原さんから、「加害者」と一括りにできない、その人がその犯罪に至った背景に思いを寄せて、
寄り添って話を聞く姿勢を大切にしている、という言葉が響きました。
「被害者」「加害者」、ご家族まで含め、その枠組み自体が曖昧になる複雑なケースもたくさんあって、
どちらかからの一方向では、双方を救うことができない問題なのだなと強く感じました。
犯罪をなくしていくためには、加害者を生まない社会になってゆくことが必要で、
でもその前に、今傷ついている犯罪被害者の方々の心を置き去りにしてはいけなくて。
どちらを大事にするか、と白黒つけられない難しさを想いながらも、
たくさん語り合い、考える時間になったと思います。
提示資料のなかに、インターネットでの公開は著作権に触れるものがあることや個人名を一部出していることから、
今回のイベント動画は、一般公開を行わないことにいたしました。
個人で見ていただく範囲とお約束いただける方には、データのURLをお渡しいたしますので、
メールフォームからご連絡いただければ幸いです。
被害者を生まない社会、加害者を生まない社会。
これからのために、その双方が進んでゆくことと、
今苦しみの中にいる方が救われるよう、支援の手に結びつくことを祈ります。
公益社団法人 にいがた被害者支援センター →HP
性暴力被害者支援センターにいがた →ページ
性犯罪、性暴力被害者のためのワンストップ支援センター全国共通短縮番号
「#8891(はやくワンストップ)」
ができました。
発信場所の最寄りのワンストップ支援センターにつながります。
1人で抱えず、どうか、つらい気持ちをはなしてみてください。
きっと、安心して話せる場所は必ずあります。