報告が遅くなりました。
3月26日(日)
「親子」「家族」について語り合う
無事開催させていただきました。
連日暖かい日も多くなっていましたが、あいにくの雨模様の日曜に関わらず、現地・Zoomからたくさんの方々にご参加いただきました。
前半では、さずみさんの今の悩み事・・ご自身から繋がる2世代、上の2世代と連鎖する負の要素について、
「毒親」と言われてしまう今、後悔を繰り返さないための方策について、生い立ちや思いをお話いただきました。
女性解放運動全盛期だった頃に、「母親」になることを望まないまま妊娠、出産、育児の日々が始まったさずみさんの経験してきたこと、感じてきた思い。
「自分探し」「アイデンティティの確立」のための時間を改めて過ごすことで、
置き去りに、見ないようにしてきた蟠りに向き合い、消化・昇華する時間を取り戻そうとしているのだなと感じました。
後半では、ヒョンスンさんの過去、感じてきた思い、今現在のご活動や、伝えたいことなどを伺いました。
壮絶な虐待と愛情の両方を受けてきた、と語られたヒョンスンさん。
お母さんから毎晩のように殺されかけて、それでも愛していて。愛してほしくて。幸せになってほしくて。
虐待を受けて生き残った方と何人か繋がりがありますが、本当にいろいろな生き方をされています。
親を恨み続け、いつか復習しようと機を狙い続ける人、
絶縁して、距離をとることで安心できる生活を得た人、
絶縁してることを悲しみ続けてる人、こうするしかないのだと割り切っている人。
距離をとることで、時を経ることで、虐待の背景に想いを寄せることができるようになった人。
どんな経験も、どんな受け止め方も、その時間を変えることはできないけれど、
過去に苦しんできた方にこそ、これからは呪縛から解かれて、幸せに生きられる道を探してほしい。
そんな思いを抱きました。
また、地域で「虐待かな」と感じる場面にであったら、声をかけることをためらわないでほしい、とも。
インターホンが鳴らされるだけで、空気が変わる。はっとなれる時間があるだけで、何か変わるかもしれない。
自分から行動するだけでなく、「#189」の案内もありました。
児童相談所虐待対応ダイアル「#189」は
・虐待を受けてるかもしれない、と感じる子どもがいる
・子どもを虐待してしまうかも、と不安を感じることがある
・地域で子育てに悩んでいる人がいる
こんな場合にも相談できます(通話無料)。
「もしかしたら」その気づきで、救われる命があるかもしれない。
そんな強いメッセージをいただきました。
動画はZoomの録画がベースとなっており、ラジオ感覚で聴いていただければと思います。
撮影:Takashi Kusama